黄色くてうねうねした生き物の正体『コウガイビル』

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人にとって、良い天気の日は「晴れの日」ですが、反対に「雨の日」が天気が良いと感じる生物もいるはずです。

例えば、この写真の生物「コウガイビル」です。

 
雨の日に公園を散策していたりすると、ふと出会うことがある、黄色くてうねうねした生物です。

 

「ウネウネしてるし、ヒルだし最悪!」となる方もいらっしゃるかもしれませんが、この生物は「ヒル」と名がつきますが、「ヒル」ではない生物です。

生物の分類上、血を吸うヤマビルなどのヒルはヒルは『ヒル綱(こう)』という仲間に属しますが、この「コウガイビル」は、『ウズムシ綱』という仲間に属します。

つまり、「ヒル」と名がつきますが、ヒルではありません。
「ヒル」の名がついたのは、おそらく見た目がヒルのようだから名付けられたものであると考えられます。

「コウガイ(笄)」とは、髪を掻き揚げて髷を形作る装飾的な結髪用具のこと。江戸時代の女の人が頭に刺す髪飾りです。

 

 

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ほかの『ウズムシ綱』に分類される生物で有名なのは「プラナリア」でしょう。

理科の実験や教科書、図鑑などでも知られています。
頭の形は似ていますね。

 

 

このような生物たちは「扁形動物(へんけいどうぶつ)」と呼ばれる仲間で、比較的原始的な生物です。

原始的な生物は、プラナリアのように水中生活するのが多いですが、コウガイビルは陸上生活。

 

生物としては珍しい例とも言われることがあります。

 

そして、そんなコウガイビルのエサは、ナメクジやミミズ
実は、動物食性で、狩りをする生物なのですね。

日本でここだけの生物学追求型の習い事