【2分で詳しくなれるカラスの生物学 ①】
Q.カラスはなぜ声がでかいのか?
町中にいるよくいるカラスは、
正確には「ハシブトガラス」という種類です。
「カァー」という濁りのない声で鳴き、
頭は良いが、ゴミあさりをするなど、私たちを困らせる行為もするので
嫌われる側面もありますよね。
確かにカラスは非常に賢い生き物です。
そんな彼らの特徴を、このシリーズではご紹介します。
まず、今回は「なぜカラスの声はデカイのか?」という点についてお答えすると、
それは、もともと山暮らしだからです。
山には様々な地形があり、
声を上手く相手に届かせるのは大変です。
そんな中でも、上手くお互いのコミュニケーションをとるために、
彼らは大きな声を出せるように進化して、その問題を解決したのです。
見通しが良く、騒音のない場所では、
1~1.5km程度離れていても、カラスの声ははっきり聞こえるものです。
そうやって上手くコミュニケーションをとっているのですね。
ちなみに、先に書いたように、カラスはもともと山で暮らす生き物。
しかし文明の進歩により、ヒトが都市を作り、
生ゴミなど、彼らにとってエサとなる物が用意されている状態になったので、
山よりも町の方が暮らしやすくなったのですね。
結果、彼らは今、町で暮らしているのです。
つまり、カラスを町に呼んだのは、他ならぬ私たちヒトということですね。