アウトドア・レジャーで気をつけたい危険生物 | ツチハンミョウ類
ハチやヘビなど、毒があったり、
大きな怪我につながったり、
ときには命の危機にもつながる可能性のある生物のことを”危険生物”といいます。
日本の”危険生物”として言われるのは、
代表的なハチやヘビ、ムカデのほかに、
サル、クマ、イノシシの動物などがあげられます。
しかし、こちらが被害を受ける機会が少なくても、
痛い思いをする可能性のある生物はたくさんいます。
このツチハンミョウ類も、そのひとつです。
ツチハンミョウは、カンタリジンという名の毒をもっています。
ハチのように刺してきたりということはありませんが、
不用意につかんだりつぶしたりして体液がついてしまうと、
そこに含まれるカンタリジンによって、水ぶくれなどの炎症症状を引き起こすので注意が必要です。
山でちょっと休もうと、手をつくとき、腰を下ろす時、
つぶしてしまわないようにしてください。
ちなみに、同じ毒をもつマメハンミョウという昆虫は、昔、暗殺に使用されたとの説もあるようです。
虫が異なるので、持っている毒量も変わるかと思いますが、
ツチハンミョウがもっているのも、暗殺に使用されたとされるものと同じ毒成分です。
食べてしまうようなことはないかと思いますが、誤って食べないように気を付けてくださいね。
もし万が一、触ってしまったり、つぶしてしまったりして
毒が肌についてしまった場合、
すぐに水で洗い流すことが大切とされています。
毒成分を洗い流すということですね。
こんなときのために、
アウトドア活動をするときは、水のペットボトルを一本持っておくと便利です。
こうした毒虫の応急処置で、いつでも洗い流すのにも使用できますし、
転んでけがをしても、洗うことができます。
熱中症や、単純に水分補給にも利用できる。
水入りペットボトルは、野外活動時の万能アイテムです。