アウトドア・レジャーで気をつけたい危険生物 | ツチハンミョウ類

1310

 
ハチやヘビなど、毒があったり、
大きな怪我につながったり、
ときには命の危機にもつながる可能性のある生物のことを”危険生物”といいます。

日本の”危険生物”として言われるのは、
代表的なハチやヘビ、ムカデのほかに、
サル、クマ、イノシシの動物などがあげられます。

しかし、こちらが被害を受ける機会が少なくても、
痛い思いをする可能性のある生物はたくさんいます。
このツチハンミョウ類も、そのひとつです。

ツチハンミョウは、カンタリジンという名の毒をもっています。
ハチのように刺してきたりということはありませんが、
不用意につかんだりつぶしたりして体液がついてしまうと、
そこに含まれるカンタリジンによって、水ぶくれなどの炎症症状を引き起こすので注意が必要です。

山でちょっと休もうと、手をつくとき、腰を下ろす時、
つぶしてしまわないようにしてください。

ちなみに、同じ毒をもつマメハンミョウという昆虫は、昔、暗殺に使用されたとの説もあるようです。
虫が異なるので、持っている毒量も変わるかと思いますが、
ツチハンミョウがもっているのも、暗殺に使用されたとされるものと同じ毒成分です。

食べてしまうようなことはないかと思いますが、誤って食べないように気を付けてくださいね。

もし万が一、触ってしまったり、つぶしてしまったりして
毒が肌についてしまった場合、
すぐに水で洗い流すことが大切とされています。

毒成分を洗い流すということですね。

こんなときのために、
アウトドア活動をするときは、水のペットボトルを一本持っておくと便利です。

こうした毒虫の応急処置で、いつでも洗い流すのにも使用できますし、
転んでけがをしても、洗うことができます。
熱中症や、単純に水分補給にも利用できる。

水入りペットボトルは、野外活動時の万能アイテムです。