ミツバチの行動範囲 [巣からどのくらいの距離を飛ぶのか]

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ハチの巣の中には、幼虫がいます。
またフタがついているところには、サナギも入っています。

ミツバチの場合、この幼虫を育てるために巣から飛び立ち、花の蜜や花粉を集めてきます。

 

では、その花の蜜や花粉を集める『範囲』はどのくらいなのか。
今回は、そのご紹介です。

結論からいうと、ミツバチがこうした蜜源植物を探すために移動する範囲は、巣から半径約2~3kmほどとされています。

あまり例えるのも変な話かもしれませんが、ミツバチは人よりも小さな生き物です。
そのため、人にとっての1mと、ミツバチにとっての1mは、ミツバチにとっての1mの方が相対的な距離は長くなります。

ミツバチの大きさは、だいたい13mm(1.3cm)です。

仮に身長160cmの人で計算すると、
ミツバチにとって、人は約123倍の大きさです。

 
つまり、ミツバチにとっての2~3kmは、
人サイズに換算すると246~369kmです。
 

自動車などの文明の利器は使わず、これだけの距離を人が移動するのは大変です。
ミツバチは、そんな距離を一日に何往復もしながら、花の蜜や花粉を集めてきています。

 

もちろん、この例えはあくまでも計算上の話なので、比べて同じような理屈にはなりません。
ただ、体サイズで比較したときに、遠くまでも飛んでいるのは事実です。

近くに花がないときは、もっと離れて飛んでいかないといけないときもあるかもしれません。

 

つまり、都市化して近くに花がなくなってしまうと、ミツバチの飛ぶ距離は増え、負担も増加します。
それだけ、エネルギーも使うので、ハチミツの生産量も落ちる可能性があります。

不幸なハナバチたちを作らないようにしてあげたいですね。