テントウムシが出す黄色い汁の正体は「血液」
ファンの多い昆虫テントウムシですが、
捕まえると黄色い汁を出されてしまった、、、なんてことありませんか?
あの黄色い汁の正体は、結論から言うと彼らの血液です。
血液の中にはコシネリンと呼ばれる成分が含まれており、
臭くて苦い味に仕上がっています。
臭くて苦い汁を出す虫
つまり、テントウムシは鳥たちなどにとって、美味しくない虫と言えます。
テントウムシは、この性質を利用して天敵から身を守っているのです。
では、場所はどこから出していたか、観察されたことはありますか?
よくみてみると、足の関節(人でいうヒザのような位置)などから出しています。
この出血させる部位は決まっていて、薄い膜が張ったような状態になっています。
彼らは危険を感じると、血圧を上げ、この膜をやぶって出血させるのです。
ヒトに例えると、なんだか痛そうな話ですが、
出血して命が助かるのと、
出血しないで死んでしまうのだったら、
命が助かる方を選んでいるということになります。
私たちは「かわいいかわいい♪」と思いながら触ることが多い虫ですが、
テントウムシからしたら、大型の生物につままれるなんて、命の危険を感じます。
そしてその結果、
出血しているのです。
テントウムシを触るときは、優しく触ってあげると良いですね。