アオカミキリモドキの体液はどこから出すのか?

 

昨日はアオカミキリモドキの採集へ。
彼らはカンタリジンという有毒成分を体液に含むので、それが肌につくとヒリヒリとした火傷のような症状に襲われます。

いわばテントウムシが黄色い汁を出すのと同じことで、テントウムシの場合は関節部分に出血させるため専用の表皮が薄くなった部分を持ちます。そこからあの臭くて苦い汁を出すわけですね。

(ちなみにテントウムシのつかう成分は、コシネリンと言います。)

アオカミキリモドキの場合もテントウムシと同じように、敵に襲われた際に体液を分泌しているのですが、その場所について一般的にはあまり知られていないので、ここで少しご紹介したいと思います。

アオカミキリモドキのもつ毒「カンタリジン」

アオカミキリモドキがカンタリジンを含むことが知られたのは、1950年代で、意外と前のことです。

アオカミキリモドキは、圧迫されるなどの刺激を受けると擬死状態になり、毒液を分泌します。

分泌する箇所は、跗節(ふせつ:脚の一番先の節)の先端や、前胸背(ぜんきょうはい:前足がついている部分の背中側)、鞘翅なんかから出すんですね。

鞘翅から出すとか…、ちょっと意外な線ですよね。

どうやら襲われた際に、すべての部位から出すのではなく、つかまれている部分に近いところから出している印象があります。今回の写真も、前胸からは出していないですね。

アオカミキリモドキは、こんな感じでカンタリジンを含む体液を分泌します。

初夏から夏の時期は、ちょっと自然が多いところだと意外といる生物。
正しく知って、事故予防に役立ててください。

◆ 論文情報

・黒佐和義. 1958. アオカミキリモドキの生態について : 有毒甲虫の研究, II. 衛生動物 9(4), 235-244. 日本衛生動物学会