ミツバチの農業利用 [訪花昆虫(ポリネーター)としての利用]
ミツバチは、ハチミツなどの養蜂生産物の生産で役立てられていますが、役割はそれにとどまりません。
ミツバチを含むハナバチ類として考えると、なおさら利用の範囲は広くなります。
例えば、よく言われる話のひとつに
『農業生産物のどのくらいの割合が、ハナバチに支えられているか?』
というテーマがあげられます。
さぁ、どのくらいと思いますか…?
私たちが食べる食材全体を100%として考えたとき、3分の2以上がハナバチの活躍によって支えられているとされています。
これは、ミツバチを含むハナバチが、花粉を運ぶ媒介者として活躍したことによって生産されているものが、たくさんあるからです。
例えば、
トマトやナスなどは「マルハナバチ」というハチ。
イチゴは ミツバチが花粉を運び、実を結実できるようにしてくれています。
トマトやナスなどは、花粉を運んでくれるパートナーに「マルハナバチ」を選び、
彼らが運びやすいような花の構造に進化したとも言われます。
つまり、野菜や果物の多くは、ハチたちがいなければ、生産が大変困難になります。
ハナバチと、花は切ることができません。
私たちが食べる食材も花をつける植物がたくさんあります。
そのため、彼らハナバチは、私たちの生活において、なくてはならない存在でもあります。
刺すから
恐いから
そんなイメージもあるハチですが、こうした一面があることも忘れないようにしたいですね。