山のトイレにいるデカい蚊みたいな虫
春から秋にかけてのアウトドアシーズン。
キャンプや登山など、自然体験を行う機会も増えてくる時期です。
こうしたアウトドア活動を行っていると、様々な昆虫に出会います。
虫も、同じ地球上で暮らす生物。
虫がいない山やキャンプ場は健全ではありません。
そんな虫の中で、山のトイレや自動販売機などで、大きな蚊のような昆虫、いますよね。
あれは、ガガンボという名前のハエの仲間です。
蚊のような体つきをしていますが、私たちの血を吸うことはありません。
蚊は、食料として「動物の血」を選びましたが、ガガンボは、植物の蜜をエサにします。
花蜜などですね。
こうした蚊やガガンボなどのハエの仲間は、翅が2枚(1対)しかありません。
普通、基本的な昆虫類は、みんな翅が4枚(2対)です。
アリなどの、一部例外もいますが、基本的には翅を4枚持つというのが、昆虫のルールもあります。
ハエの場合も例外で、後ろの翅2枚は退化させ、「平均痕」と呼ばれる、糸のようなものがあるのみです。
そのため、前翅2枚しかないハエは、漢字で書くと「双翅目(そうしもく)」と呼ばれるのです。
どんなにハチに似たアブでも、ハエでも、
翅の数をみれば、ハエの仲間であることは調べることができます。