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トカゲとヘビ、よく見ると似ています。

トカゲから足がなくなったらヘビになりそうだし、ヘビに足を生えさせたらトカゲになりそうです。

 

実際、分類上も近い存在です。
トカゲもヘビも同じ「有鱗目(ゆうりんもく)」という分類群に含まれる「トカゲ亜目」、「ヘビ亜目」の仲間です。

そんな2種の関係として、

① トカゲからヘビに進化した。
② ヘビからトカゲに進化した。

だと、どちらになるのでしょうか。

 

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正解は・・・、
① トカゲからヘビに進化した。
と、考えられています。

 

トカゲは、岩の隙間などの狭いところをよく利用します。
日本に生息するトカゲ類でも、こうした狭いところを利用する行動は、よく観察できます。

そんなトカゲが狭いところに入る能力をより高めたのが、ヘビの仲間です。

・狭いところに入るなら、足が邪魔だなぁ。足を退化させちゃえ!
・体も細い方が狭いところに入りやすいよね。
・でも体を細くしても、必要な内臓は変わらないし…
・じゃぁ細長くなって、必要な内臓を置ける場所を確保しよう!

こんな風に細長い形へ進化してきたのではないか。
そのように考えられています。

狭い場所を行き来するためには、手足がかえって邪魔になったのです。

そのため、足を退化させ、肋骨(ろっこつ)と筋肉、鱗を上手く利用して移動する手段を獲得しました。

また、土の中での移動でも、目にもゴミが入らないようにするため、まぶたを捨て、常に目の上においておけるコンタクトレンズ状の透明な膜へと変化させて、目を守る構造も獲得しました。

 

2015年7月24日付けのアメリカの科学誌「Science」では、ブラジルの1億1000万年前(白亜紀)の地層から4本の足をもつヘビの化石が見つかったという報告もありました。

発見されたヘビは20cm程の小さなものだったようですが、どうもまだ若そうで、もっと大きくなるであろうことが推測されたようです。
名前は、ラテン語でそのまま『4本の足をもつヘビ』を意味する「テトラポドフィス・アンプレクトゥス」(Tetrapodophis amplectus)と名付けられました。

 

生き物のことは、すでにたくさん知っているように思われていることも多いですが、意外とわかっていないことはたくさんあります。
こうした歴史を一つ一つ紐解くことで、地球のこと、人類のこと、環境のことなど、たくさんのことが見えてきます。

 

こうした発見のひとつひとつが、今後の私たちの生活で、ロボット開発や環境負荷を低減した暮らしなどへ、応用されていくかもしれません。